からくりサーカス
ギャラクシーブックス 山田です。
第2回目は、
「からくりサーカス」という漫画について紹介します。
藤田和日郎先生の作品で、
代表作は、「うしおととら」が有名ですね!
からくりサーカスは、
人間と自動人形(オートマータ)、そして懸糸傀儡(マリオネット)を操る人形破壊者「しろがね」の間に巻き起こる戦いを通し、「笑顔」がテーマの物語です。
才賀勝
大企業サイガグループの父親である社長が死に、180億円の遺産相続人になった才賀勝。
加藤鳴海
人を笑わせ続けなければ呼吸困難から死に至る、通称ゾナハ病という奇病にかかった加藤鳴海。
しろがね(エレオノール)
感情をほとんど表に出さない、冷徹で巨大なマリオネット『あるるかん』を操る美女しろがね。
この作品は、
人を笑わせないと死んでしまう奇病、ゾナハ病が200年以上前から世界の脅威に晒されていました。
この奇病は、自動人形(オートマータ)によって撒き散らせていたもので、この人形達の目的は、創造主であるフランシーヌを笑わせること。
そのためには、どんな非道な手段も選ばず、世界各地で奇病を撒き散らしながら、
人間を襲います。
その人形達に、唯一対抗できるのが、銀髪銀眼のしろがねたち。
しろがねの目的は、フランシーヌ率いる自動人形を壊すこと。
元々彼らはゾナハ病患者で、生命の水を飲みしろがねになった者達で、懸糸傀儡(マリオネット)で自動人形(オートマータ)を破壊し続けます。
終わりの見えない戦いを、数奇な運命を3人によって物語が進みます。
といった簡単なあらすじですが、
この作品の最も特筆すべきところは、練りに練られて練られぬいたストーリーです。徐々に明かされる世界設定が意外と複雑で、物語の伏線を中盤で一気につなげる筋書きのうまさは圧巻です!!
散らばったパーツがつながっていく気持ち良さを感じる作品ですね。
また、主人公となる三人の成長がしっかり読み取れ、主人公それぞれの性格、考えが伝わってきます。
倒されていくキャラクター達もただ倒されるわけでなく、それぞれの生き方、心情を熱く伝えてくれ、主人公以外の脇役もちゃんとしたキャラ設定されていて活躍しているところが、この漫画のいいところでもあると思います。
熱い少年漫画が好きだったがそれを忘れてしまった大人にこそオススメしたい漫画です。
名セリフ
「幸せが似合わない人なんて、いない!」【勝】
是非、最終回まで読んであなたの感想を教えてください。