べしゃり暮らし
ギャラクシーブックス 山田です。
第6回目は、
「べしゃり暮らし」という漫画について紹介します。
森田まさのり先生の作品で、
代表作は『ろくでなしBLUES』、『ROOKIES』です。
誰もが知っている名作ですね!!
内容は、
高校生・上妻圭右がお笑い芸人を目指すという話。この主人公がどう成り上がっていくかをどう表現していくのかが肝。
お笑い界のリアルに深く切り込んだ意欲作。才能や、努力など芸人の本当の苦労が見える。
笑える、よりも泣ける…お笑いマンガ!!
上妻 圭右(あがつま けいすけ)
主人公。きそばATのボケ担当。人を笑わせることが大好きで、笑わせるためなら命がけで何でもやる、自称「学園の爆笑王」
辻本 潤(つじもと じゅん)
関西から圭右のクラスに転校してきた元芸人。きそばATのツッコミ、ネタ作り担当。何かと笑いで張り合ってくる圭右を訝しんでいたが、次第に笑いの才能を認めるようになり、学園祭の漫才コンテストから、圭右と「きそばAT」というコンビを組んだ。
子安 蒼太(こやす そうた)
お笑い好きの放送部員(機材担当)で圭右のよき理解者。
笑いのネタ作りに才能があり、デジタルきんぎょのラジオ番組のハガキ職人でもある。ラジオネームは「はにかみ工場長」
きそばAT→べしゃり暮らし
主人公・上妻圭右と元・高校生漫才師の辻本潤のお笑いコンビ。実質的な初舞台は高校の文化祭。昼の放送などで培ったしゃべりの技術と、アドリブからの即興漫才をベースにしている。きそばATのATは「上妻、辻本のAとTからとった」と辻本が語っている。 養成学校入学に際して学費免除バトルに挑戦するために子安を迎え入れてトリオを結成、「べしゃり暮らし」に改称する。その後、子安が抜けてコンビで「べしゃり暮らし」を再結成する。
この作品は、
お笑いに青春のすべてを賭け、笑いをとるためならばどんなことも厭わない高校生・上妻圭右。
学校では、大阪から転校して来た元芸人の辻本潤、クラスメイトで“ラジオ職人”として実力を発揮する子安蒼太らと出会う。
高校卒業後、圭右はプロの芸人を目指して、辻本、子安らと共にお笑い芸人養成学校YCAへ進学し、NMC出場までの物語。
といった簡単なあらすじですが、
登場人物の個性、表情や心情などの描き方は流石です。
ジャンプのギャグ漫画とはまた違う「笑い」ですが、日常の会話や漫才のシーンも笑わうところが多く。
漫才シーンはテレビで漫才を見てるみたいな臨場感です!
この作品の魅力はお笑いがテーマですが「笑い」よりも人間ドラマにあります。
上妻家の問題や上妻の将来、元芸人辻本の問題、そんな上妻と辻本、他の芸人たちの短いストーリーながらもとても引き付けられます。
挫折であったり苦悩であったり、お笑い芸人に対する見方が良い意味で変わってしまう。
お笑い芸人のファンが読めば、逆にもっと意中の芸人さんを大事にしてあげたくなる。そんな漫画。
ギャグ漫画的な笑いではなく、正統なネタの笑いが詰まってて、お笑い芸人がテーマなのに何故か結構泣けてしまうのも、さすが森田先生。
森田先生は、ダウンタウンの松本人志が好きだと公言しており、
ろくでなしブルースを書いているころから笑いをテーマにした漫画を描きたいと言っていたそうです。
取材も含め、実際に吉本の養成所に入学する徹底ぶりで、漫画の中でも内情がかなりしっかり描かれています。
そんな本気の森田先生の「べしゃり暮らし」オススメです!!
名セリフ
「面白いから笑うのではなく、笑うから楽しくなる」 稲尾潤三
是非、最終回まで読んであなたの感想を教えてください。